monologue

60代主婦のひとりごと

東日本大震災から11年。

 

今日は東日本大震災から11年目の日。

地震発生時刻に鳴った屋外放送のサイレンに合わせて黙祷しました。

 

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今年の報道で気になったのが、「風化」という言葉。

 

10年の節目である去年を過ぎたとは言え、まだ避難生活が続いている方達は沢山いる。

原発周辺地域は、まだまだ人は戻れない。

 

私自身、11年前のあの怖さ(群馬は震度5強)は決して忘れられず、3・11が近づくと色々な記憶が蘇り、涙が出てしまいます。

 

沢山の人達が同じようにあの日を思い出しながら、3・11の今日を過ごしていると思うのですが、やはり、時間が経つと今度は「風化させないこと」が課題になってくるものなのですね。

 

毎日慌ただしく過ごす毎日、この2年はコロナ禍で、この半月ほどはウクライナ情勢…と、さまざまなことで、日々記憶は上書きされていきます。

 

でも、せめて今日という1日くらいは…と、あの日をしっかり思い出して、犠牲になられた方々や東北に祈りを運びながら過ごしました。

 

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イムリーに、数日前、市の気象防災アドバイザーさんの講話を聞く機会を得ました。

 

地元出身の方ですが、気象庁を退官されるまで全国各地で活躍された、気象防災のエキスパート。

だから、講話も半端なものではなかったです。

 

ただお話を聞くだけでは、終わったらすぐ忘れてしまうものだから…と、最初に、大地震や台風が来た時に、「まず自分だったら何をするか…」というシミュレーションを、検討シートに時系列で書き込んだりしました。

 

自分なりにひと通り書いたあとお話を聞きましたが、直下型地震の怖さ、執拗に続く激しい揺れの怖さ、その揺れの中で近所で火事が起こったら…など、あらゆる現実を聞き、自分のシミュレーションの甘さに茫然としました。

 

でも、11年前の今日、そういうことが起きたわけです。

 

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日本は火山国、地震国であることを忘れず、災害国に住んでいる覚悟を持つことが大事…という重たい言葉、肝に銘じたいと思います。