monologue

60代主婦のひとりごと

終戦の日

 

今日は終戦の日

 

ヒロシマの日、ナガサキの日の原爆投下に続き、77年前の今日、戦争が終わりました。

「戦争が終わった」、文字にするとたったこれだけですが、この文字の向こうにある沢山の惨劇を思うと、心が苦しくなります。

 

*   *   *

 

9年前だったかな、ひょんなことから、ある私設の戦争遺品資料館(のようなところ)で、収蔵品の整理、記録をしたことがありました。

私設=その人のコレクション(^^;)

ただ、その数はコレクションの域を超える膨大な量。

戦争と一口に言っても日露戦争時代からで、明治時代の将校の軍服とか、ビックリするものも多数。

歴史の資料集を見ているようでした。

1番多かったのはやはり、第二次世界大戦関係のもの。

私が作業をしたのは数ヶ月でしたが、ちょうど夏で、戦争遺品の数々がリアルに心に刺さり、忘れられません。

 

戦時中の映画やドラマで見るゲートルだとか、千人針だとか、出征の幟とか、武運長久の寄せ書きの日の丸とか、沢山の現物を見て記録しました。

国防婦人会の襷とか、戦意を高揚するポスターや兵隊に憧れを持たせるような少年向け雑誌も沢山ありました。

一番衝撃だったのは、(多分血に染まった)帽子。

映像でよく特攻隊員が被っていた飛行帽?っていうのかな。

左側に大きな黒いシミがあって、一緒に作業をしていた元警察官のおじさんに聞いたら「これは血だね」って。

 

*   *   *

 

沢山の兵隊さんの持ち物、手紙、召集令状、写真などを見ながら、いろいろなことを思いました。

この年よりもっと前から広島旅行をしていて、原爆ドームや資料館を見ていたので、さらに戦争の怖ろしさ、愚かさも考えさせられました。

 

平和な時代に遺品の目録作りの作業している私、

戦争の時代に生きて死んでいった人たち、

…たまたま生きた時代が違っただけ。

 

*   *   *

 

でも、

同じ今を生きてても、住んでいる場所が違うだけで、突然戦火に巻き込まれてしまうこともある。

 

戦争は悲しみしか生まない。

 

あの戦争遺品と出会ってから、特に8月15日は戦争の愚かさや、平和のありがたさを再認識する日になりました。

 

お読み頂きありがとうございました。