monologue

60代主婦のひとりごと

市村ファントムと私。

《市村ファントム》とは、市村正親さん演じる『オペラ座の怪人』の怪人(ファントム)のことです。

 

昨日は雪のことしか書かなかったので、観てきたミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』、そして『オペラ座の怪人』の思い出を書こうと思います。

興味がなければスルーして下さい(^◇^;)

 

『ラブ・ネバー・ダイ』は『オペラ座の怪人』の10年後を描いた作品。

ネタバレになってしまうので内容は書けませんが、私にとって市村正親さんのファントムはとても思い入れがあります。

というのも、私は独身の頃劇団四季が大好きで、自分の自由になる時間とお金を使い、よく東京に四季のミュージカルを観に行ってました。

オペラ座の怪人』は日本初上陸の時の公演を3度観ました。当時はまだ四季劇場がなかったので、会場は日生劇場。(一度は新橋演舞場での公演を観劇)

市村正親さんの力強くも繊細な歌声は、切ない怪人の心を上手に表現していて、心に深く響きました。

その公演期間が終わる頃、私は結婚して、お芝居を観るためにわざわざ上京する時間やお金に余裕もなくなり、そのまま、市村ファントムは思い出の1ページとなりました。

それから30年近くが経った数年前、ひょんなことから私と市村ファントムの接点が再び訪れたのです。

その《ひょんなこと》とは…、

(すみません、またこの人が登場します(⌒-⌒; ))

丸山隆平くんです。

2017年に公開された丸山君の主演映画『泥棒役者』に市村正親さんが重要な役で出ることになったのです。

泥棒役者』は朝ドラ『とと姉ちゃん』の脚本家・西田征史さん原作・脚本の映画で、丸山君演じる主人公が泥棒に入った先の絵本作家を市村正親さんが演じたのです。

その映画は喜劇なので、市村さんの役柄もシュールでコミカル。

ミュージカル界の大御所がよく受けたな…という驚きと、丸山君と、私が昔夢中になった市村さんが共演という奇跡に、さらに驚きましたΣ( ̄。 ̄ノ)ノ

そして、自分の中ではすっかり思い出になっていたはずの市村さんの舞台を、また観たくなったのです。

当たり前ですが、私が観ていなかっただけで、市村さんはずっと第一線でご活躍されてました。(篠原涼子さんとの結婚も舞台の共演がキッカケでしたね)

観たい…と思い始めたらすぐ行動を起こしたくなり、行けそうなのは何か探し、すぐにチケットを取り、いくつか観ることができました。

何十年ぶりかで日生劇場で観たのが、一昨年暮れの『屋根の上のヴァイオリン弾き』。

その後も市村さんの盟友・鹿賀丈史さんと夫婦役で共演した(市村さんが女装で妻役(^^;;)『ラ・カージュ  ・オ・フォール』や『市村座』など。

ただ、市村さんがご自身でもう卒業とした『ミス・サイゴン』が観られなかったことが唯一心残り。(間に合わなかった…)

 

そして、今回の『ラブ・ネバー・ダイ』です。

30年近く前に夢中になった『オペラ座の怪人』を観た懐かしい日生劇場で、再びファントムの市村正親さんに会えました。

席に着いて会場を見渡していたら、あの頃が蘇りました。

オペラ座の怪人』の時、客席中央の頭上に設置された大きなシャンデリアが舞台めがけて急降下する演出は衝撃でした。

昨日見た市村ファントムは、30年近く経ってるのに、歌声は変わらず重厚でいて繊細。

そして、結末の切なさ。

涙が出ました。

なんか、色々な涙だった気がします。

もちろんストーリーの切なさもありますが、私の中で市村ファントムが完結したことへの感慨と切なさもあったと思います。

でも、こうして自分の大切な思い出に再び会えて、完結できたことはとても幸せな事かもしれない…と思いました。

丸山くんと市村さんが共演してなかったら、私は市村さんの舞台を再び観ることはなかったと思います。

縁の不思議をここでも感じました。

 

長々と失礼しました。

つい熱くなりました(^^;;

 

最後に…、

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ポスターと昨日のキャスティング

ヒロインのクリスティーヌは平原綾香さん。素晴らしい歌声でした。

 

お読み頂き有難うございました。