monologue

60代主婦のひとりごと

映画

 

昨日、ブロ友さんのくまこさん(id:jibun_iyashi)の記事を拝見して、どうしても観たくなり、すぐに映画館情報を調べて、ソッコーで出かけて観てきた映画。

 

『PERFECT DAYS』

 

くまこさんのブログを拝見したのが昨日の朝9:30頃。

すぐにネットでいつも行く映画館を調べたけど上映してなくて。

そこより少し遠い映画館で、1日1回、11:00〜の上映があることがわかりました。

そこまでは車で40分はかかる。

うーん、今日は諦めて、週明けにしようか…、

あ〜、でもすぐ観たい!

…ということで、すぐに残っていた家事を済ませて身支度し、10:00に家を出ることができました。(映画館入り口に着いたのは10分前(^^;;)

その映画館はチケット売り場が対面でその場で席を選ぶので、結構な行列で焦りましたが、なんとか上映前に席につけました。

 

     *       *

 

(ネタバレあり)

私、この映画のことは、くまこさんの記事を拝見するまで全く知らなくて。

ただ、役所広司さん主演なら絶対見る価値あり!と観始めました。

 

淡々と繰り返される、トイレ清掃員の平山(役所広司さん)の1日。

古いアパートで過ごし、車の中ではカセットテープで音楽を聴き、トイレ掃除をし、昼には神社の境内でサンドイッチを食べ、いつも見上げる木を、ファインダーを覗かずフィルムのカメラで写真を撮る。

仕事が終わると自転車で銭湯に行き、飲み屋で「いつもの」を飲んで食べて、古本屋で買った本を読みながら寝落ちする。

 

なぜ平山がこういう暮らしをしているのか?

つい悪い癖で、画面のあちこちに“伏線”を探してしまいましたが、最後までそれはわからない。

途中登場する姪や妹、姪が来ている間、平山が寝起きした物置?のあれこれが過去のヒントかな‥などと思ってもみましたが、そんな薄っぺらい謎解き作品ではないことに気付いてからは、平山が過ごす1日を、平山が目にする街の景色、行き交う人々、トイレを利用する人たち…を、ただただ一緒にこの目で見て、心で感じました。

 

毎日同じように朝が来て、同じことをして、夜になって眠りにつく。

毎日変化がなくてつまらないような日々でも、同じものはない。

朝、平山が玄関を出て空を見上げる表情は、同じようで違う。

淡々と暮らす日々の中でもいくつかのイレギュラーは起こる。

そして、それを経て、いつものように仕事に向かう平山の表情が、もう…。

だんだん昇る朝日のオレンジ色を受ける平山の色々な想いが、次々と(微妙に)表情を変えていく。

それがラストシーン。

 

あの数分の役所広司さんの表情を見て(映画を観終わって)、『PERFECT DAYS 』の意味が飲み込めました。

役所広司さんだからこそ…の作品だとわかりました。

カンヌ映画祭で主演男優賞を受賞されたのも納得。

 

     *       *

 

映画を観て帰って来てから、解説書として(笑)改めてくまこさんの記事と、くまこさんの記事にリンクが貼ってあったtemahimeさん(id:temahime)の記事を拝見しました(^.^)

 

なるほどなるほど、

あ〜そうだった、

うんうん、

 

と、勝手に共感させて頂きました(^^;;

 

     *       *

 

映画を観たのは昨日なのに、今も頭の中に色々なシーンとラストの平山の表情が浮かびます。

時間が経てば経つほど、じんわり心に沁みていく映画でした。

 

チャンスがあればもう一度観たいです。

(来週の予定を調整しようo(・x・)/)