monologue

60代主婦のひとりごと

「ゲゲゲの鬼太郎」今昔。

今朝、テレビをつけたらフジテレビになっていて、アニメを放送していました。

ああ、日曜の朝だもんね…と気にしなかったのですが、つけた時画面の端に出る番組名が「ゲゲゲの鬼太郎」と知り仰天しました。

だって画面はどう見ても今風のアニメ。目がとっても大きい女の子がいて、タッチも全く違います。(私はアニメを観ないので例えが出ませんが(^^;;)

とっても気になったので、鬼太郎の姿を確認できるまで…と、チャンネルを変えずに内容もわからないまま画面を見てました。

やっと出てきた鬼太郎は…、水木しげる先生のタッチのあの鬼太郎でした(ホッ)。

でも、…うーん、これは仕方ないけど声は違うんですね(*´ω`*)

 

分からないなりに観ていた内容も、次第に見えてきて、どうやら外国の魔女達が日本人をみんな妖怪にする計画が進められてる…みたいなもの(だったかな?)らしい。

外国人の描写だから全く違うテイストなの?と、納得しかけましたが、どうも日本人(女子高生)も今風のアニメで描かれてます。

結局よく分からないまま番組は終わり、これまた今風のアニメの可愛い鬼太郎が出てくるエンディングとなりました。(歌ってるのは氷川きよしさん(O_O))

合間には鬼太郎のスマホゲームのCMが流れたり、諸々衝撃で、浦島太郎の気分。

 

私は子供の頃「ゲゲゲの鬼太郎」が大好きでした。

水木しげるさんの、怖さと優しさが同居する独特の絵に、人肌を感じたものでした。

内容も、怖かったもの、考えさせられるもの、可笑しいものと様々で、鬼太郎のお陰で私は、妖怪や人間以外のモノは本当に存在する…と、妙な確信を持って成長してきました。

小学生の時に買ってもらった妖怪図鑑は、各ページ暗記するほど読み込みました(^^;;

 

私が今でも忘れられない鬼太郎のお話が、2つあります。

(もしかしたら記憶違いの部分もあるかもしれませんが)

 

*牛鬼

いつも何かやらかすねずみ男が、どこかの祠の封印のお札を勝手に剥がしてしまい、妖怪の牛鬼が出てきてしまいます。途中の経緯は忘れましたが、最後、鬼太郎が牛鬼になってしまい、人々を襲い始めます。これを救うには、カルラ様を呼ぶしかありません。でもそれには大きな霊力が必要です。そこで目玉親父が自分の命を削りカルラ様を呼び、牛鬼はカルラ様の笛に導かれ火山落とされ、鬼太郎は無事元に戻る…。

そんなお話だったと思います。(違ってたらごめんなさい)

力尽きてグッタリする目玉親父を、元に戻った鬼太郎が抱きしめるシーンは号泣でした。

 

*タイトルは覚えていないけれど、西洋の吸血鬼が出てくるお話。綺麗なお姉さん(吸血鬼)とサソリみたいな妖怪が出てきたはず。

これも牛鬼同様、吸血鬼になってしまった鬼太郎を助けるために、目玉親父が身を削り、時間を遡る列車を走らせ、鬼太郎が吸血鬼になる前の時間まで戻して助ける…みたいなお話だったはず。

これも助かった鬼太郎がグッタリする目玉親父を抱きしめるシーンで号泣。

 

どちらも息子を想う目玉親父の深い愛情に、私は子供ながら心揺さぶられたようです。

水木しげる先生が数年前に亡くなられた時はとっても悲しかったですが、大事な記憶を沢山頂けたことへの感謝も大きかったです。なんでも永遠なんてないのですから。

 

ゲゲゲの鬼太郎」が今でも放送されていることには驚きましたが、現在の鬼太郎が、水木先生の想いを受け継いでいるのか、ちょっと気になりました。(もちろん根っこは変わらないと思いますが)

絵のタッチなどを現代風に(大幅に)変えることで、今の子供達の記憶にも鬼太郎を残そうとされてるのかな?と、好意的に受け止めましたが、やはり鬼太郎は、登場人物(登場妖怪?)全部があの水木先生のタッチであってほしかったな…と、昔のファンは思うのでした(´-`).。oO

 

余談ですが…。

去年、京都を旅した時、三十三間堂で《迦楼羅様》と対面しました(#^.^#)

旅行前に京都の寺社を調べていて、たまたま三十三間堂迦楼羅様が安置されてる事を知り「これは是非拝謁しなければ」と、駆けつけました(^^;;

暗い堂内に整然と並ぶ千手観音像の前で、それを守る?二十八部衆像の中の1つが迦楼羅様でした。鳥のようなお顔と笛を持つお姿は、鬼太郎で見た記憶のまま。

子供の頃からずっと記憶の中にいた《カルラ様》に会えて、とても嬉しい旅でした(*^_^*)

 

思い出話に夢中になり、つい長くなりましたが、お読み頂きありがとうございましたm(_ _)m