今日は上野に行ってきました。
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私は特に《書》に詳しいわけではありませんが、学生の頃授業で顔真卿や王羲之、褚遂良、欧陽詢といった唐代の書の臨書をしました。
なので、〈知ってる名前〉というだけですが、貴重なものらしいので是非行きたい…と思い、前売り券を買っておきました。
本当はもっと早く行きたかったのですが、先月後半はインフル大流行で、とても人混みに行く気になれず(^^;;
今月に入ってからは、中国の春節で大混雑と聞いていたので、敬遠してました。
この連休も過ぎたので、そろそろいいかな…と出かけたのですが、やはり混んではいました(^^;;
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建物に入れても、そこから先がまた渋滞。
ディズニーのアトラクション待ちか、ライブのグッズ購入列のよう(^^;;
1人で行ったので並んで待ってる間は本を読んでましたが、最終的にチケットを見せるまで40〜50分はかかったと思います。
この特別展の目玉である『祭姪文稿』のブースは、待ち時間70分(^^;;
でも、春節の時期は中国人観光客も多く、もっともっと長い待ち時間だったらしいので、まだ良いほうだったかも(^^;;
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展示は顔真卿だけではなく、王羲之、褚遂良、欧陽詢といった、そうそうたる書家の肉筆も。
さらに最澄、空海、聖武天皇、嵯峨天皇など、日本史の教科書でしか見ないような方々の肉筆も見られたことは、とても貴重でした。
ただ、何がどう凄いのか…、シロウトには正直よく分かりませんでしたが、会場のあちこちでお弟子さんを引き連れた書道の先生らしき人がいて、熱心にお弟子さんたちに説明しているのをこっそり聞きながら、こっそり「へぇ〜」と感心してました( ̄∇ ̄)(まさに音声ガイド)
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唐の時代は今からざっと1300年前(O_O)
筆の穂先のばらつきや震え、紙の上に落ちた墨跡、訂正した跡、紙の端に細かく書かれた文字(メモ?(^^;;)など、肉筆の筆致からは、気の遠くなるような古(いにしえ)に生きた人間の確かな息遣いを感じます。
こんなスゴイ人達と私が、同じ時間軸上にいるんだ…と思ったら感動に震えました。
この特別展のチラシにあったキャッチコピー。
『眺めているだけで、こころが洗われる。』
…まさにその感覚でした。それでいいんだと思いました。
難しい論評は専門家に任せて、シロウトはシロウトなりに『わぁ!すごいなぁ』って感じれば、それでいいんですよね(^^)
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上野公園にはいくつもの博物館や美術館があり、案内を見るとどれも面白そうで知的好奇心をくすぐります。
今日は顔真卿展だけで時間もなくなってしまいましたが、また何か面白そうな展示があったら出かけてみたいです。
お読み頂き有難うございました。