monologue

60代主婦のひとりごと

広島*母娘旅③

広電乗り間違い事件

 

広島2日目、朝起きたら雨でした。

まあ予報通り。

この日は平和公園のみなので、雨でもいいやと思っていたら、チェックアウトの頃には雨は止んでました。

 

前日、予習を兼ねて宮島口から広電で市内に戻ったのですが、寝て起きたら位置関係はわからなくなりました(笑)

というのも、以前は確か駅を出て道路を渡ったり少し歩いたりして広電の乗り場に行ってたはずなのが、今は駅前にはなんの表示もない。

あれ?

昨日はどうやって帰ってきたんだっけ?

…と、方向音痴2人でウロウロ。

記憶の糸を手繰り寄せ、“確か2階から行ったような…”と、一度2階に行ったら、ちゃんと“路面電車”の表示を発見。

通路は工事中でしたが、ちゃんと案内表示はありました(^^)v

(当たり前)

 

そして、いつも乗っていたホームで、来た電車に乗って出発(^^)

(この時は乗り間違いに気付いてない)

順調に進み、「的場町」を過ぎたら、今度は曲がって行き、次の電停の名前「段原下」に「?」となって。

この名前だったかなぁ、「◯◯町」が続くと思ったけど…。

疑念を感じながらも乗り続け、次の「比治山下」を聞き「あ、絶対違う」と確信。

運転手さんに「これ、原爆ドーム前に行きますか?」と聞いたら「行きません」と。

 

あ〜、やっちまった(>人<;)

そうでなくても時間がないのに、このミスは痛い(>人<;)

…と焦る私。

 

でも運転手さんは本当に優しくて(*´∀`*)

外まで出てくれて、「的場町まで戻って◯番のに乗ってください」と親切に教えてくれました。

急いで降りて、逆方向の電車を待つのも時間が勿体無いので、歩いて「的場町」まで戻ることにしました。

2駅分といっても、ちょっと距離はありました。

でも歩くのが1番確か!と、ひたすら歩きました(^^;;

娘は…というと、「知らないところ歩くのも面白いね〜」と呑気( ̄▽ ̄)

時間のロスにイラつく私をクールダウンさせてくれました(^^;;

(そんな意図はなかったと思うけど)

 

途中雨もパラついてきて凹みながらも、なんとか乗り直し、無事「原爆ドーム前」に到着しました。

 

原爆ドーム

 

やっと着いて道を渡り、原爆ドームを見上げました。

以前、補修工事で足場が組まれていたのが最後の記憶でしたが、今はちゃんと全部を見ることができました。

コンクリート部分が、以前より白っぽくなってる?…と2人で話しました。

 

剥き出しになり歪んだ鉄骨、周辺に散らばる瓦礫は77年経っても生々しく、原爆の事実を伝えています。

 

バラの時期は初めて。

 

慰霊碑、平和の灯、原爆ドームが一直線に見える場所。

G7広島サミットでの映像の影響か、この前に行列ができていて、写真を撮ったり手を合わせたり、献花をする外国人もおられました。

私たちも写真を撮って手を合わせました。

 

広島平和記念資料館

 

 

この日は修学旅行生でごった返してました。

 

数年前に改修され、展示内容もだいぶ変わったと聞いていたので、緊張しながら入りました。

順路も以前とは変わっていて、東館の展示もだいぶ変わってました。

そして本館。

本館へ行く通路の前には「悲惨な写真や展示があります」みたいな注意書きまであり、さらに緊張しました。

暗いトンネルのような通路を抜けて入った本館は、そこにいるだけで心が重く、苦しくなり、「悲しい」「かわいそう」などという生半可な言葉など蹴散らされる悲惨さで溢れてました。

以前も展示されていた“黒焦げの三輪車”や“ボロボロのブラウス”などが、今はその持ち主の写真と共に展示され、一人一人が確かにそこに生きていた証し、原爆で尊い命を奪われた現実を、見る者に突きつけてきます。

原爆投下からおよそ2時間後、負傷した人たちを写した写真は、記者が苦悩の末に“自分の仕事”を全うするべく、涙でファインダーが見えない中、シャッターを押したもの。

壁面いっぱいに引き伸ばされた2枚の写真を前に、ただただ涙が出ました。

 

以前は(確か)通路に展示してあった、被爆者の証言から描いた絵の数々が、今度は本館の中の暗い空間にたくさんありました。

その文章と生々しい絵は、まさに地獄。

見るのが辛く下を向いてしまった絵もありました。

それでも、本館の最後には、わずかでも希望を感じる写真があり、出口となります。

 

途中から娘と別々のペースになり、私は割と早く出てきてしまい、しばらく通路で待ってました。

沢山の修学旅行生が、みんな無言で俯いて出てくる姿に、「よく頑張って見てきたね」と心で労いました。

沢山の外国の方々も、みなさん無言で俯いてました。

今のウクライナに想いを馳せた方も多いと思います。

 

今の展示はとてもわかりやすいと思いました。

だから余計に生々しく心に刺さってきます。

 

G7サミットに来た首脳たちは、全部をゆっくり見ることはなかったと思いますが、この悲惨な歴史の事実を心に深く留めて、平和な世の中にしていってほしいと、心から思います。

 

帰りの時間が迫る

 

駆け足で平和公園をまわり、広電で駅に戻った私たちは、先ずはお土産を買おう…と、お土産売り場に直行。

ここもすごい混雑で、人酔いするほど。

平日なのになんでこんなに混むの?とぼやく私たちもその中の2人っていう(⌒-⌒; )

蒸し暑くて、汗だくになってお土産レジに並びました。

 

ひと通りお土産が買えたので安心して、残りの時間でお昼(駅ビルで)を食べてエネルギーチャージ。

ちょうど良い時間にホームに辿り着けました。

 

名残惜しいけれど…

 

新幹線に無事乗ったら、あとは東京まで4時間、まったりするだけ。

楽しい時間が終わってしまう寂しさと、無事に帰路につけてホッとする気持ちと、色々混ざってウルッとなりました。

帰りの新幹線の車内音楽「いい日旅立ち」が心に沁み渡りました。

 

帰りの車内販売では、2人揃ってアイスを買って。

固いアイスを手で温めながら、美味しく頂きました(^人^)

 

そんなこんなで移動時間はあっという間に過ぎ、群馬に帰ってきました。

(5時間はかかってるはずなんだけど、体感は「あっ」という間(^^;;)

 

久しぶりにハンドルを握り、娘をアパートに送り、予定通り夜9時過ぎに自宅に帰着。

 

広島*母娘旅、ゴールです(^^)

 

長くなりましたが、お読み頂きありがとうございました。