暮れも押し詰まり、一層気忙しくなりました。
そんな中、スーパーで見かけた光景。
小さい男の子(幼稚園児くらい)がパン売り場で〈ジャムパン〉を見つけ嬉しそうに駆け寄り、そばにいたお母さんに、
「ジャムパン買って!」
とねだりました。
するとお母さんは間髪入れずに
「食パンにジャム塗ればいいんだよっ!」
と言い、その場を後にしました。
男の子も、ジャムパンを振り返りながら、しょんぼり去っていきました。
ほんの僅かな間の出来事でしたが、なぜか心に引っかかり、その後色々考えてしまいました。
私が先ず思ったのは、『どちらの気持ちも分かるなぁ』でした。
普通ならお母さんに「子供の気持ちに寄り添いなさいよ」と思うのかもしれませんが、私がそのお母さんの立場だったら、同じように言ったかもしれないなぁ…と思ってしまったのです。
自分が育児で大変だった頃は、若かったしお金もなく(苦笑)、いかに節約出来るかが最大の課題でした。この例で言えば、
《菓子パンは高くつく》
《食パンなら菓子パン一つの値段で5〜6枚入ってる。それにジャムを塗れば同じ》
…と、咄嗟に計算してたかもしれません。
だからそのお母さんを非難する気持ちにはなれませんでした。
でも、今、この歳になった私には、この子は〈ジャムパンだから〉欲しがってるんだとすぐにわかります。パンにジャムを塗ればジャムパンにはなりますが、〈ジャムパン〉として袋に入っているそのパンに惹かれたんでしょうね。
そのお母さんも、気持ちや時間に余裕があったらきっと、〈ジャムパン〉と〈ジャムを塗ったパン〉の違いがわかるのだと思います。そして袋に入った〈ジャムパン〉を買ってあげると思います(^^)
子育て中の若いお母さんは本当に大変ですよ。
後から振り返れば、大変なのは僅かな期間だったと思えるのですが、その真っ只中にいたら、とてもそんな優しいことは言ってられません(^^;;(自分を振り返ってもそうでした。)
「〈今〉の大変さをなんとかしてくれ〜(つД`)ノ」
って思って日々過ごしてるんですもんね。
去っていく親子さんに心の中で「ガンバレ」とエールを送りましたp(^_^)q
お読み頂き有難うございましたm(_ _)m