monologue

60代主婦のひとりごと

「日日是好日」的生き方。

先日、映画「日日是好日」を観ました。

樹木希林さんの遺作という予備知識しか持たずに観ましたが、予想を越える名作で、大変感銘を受けました。

近々、ぜひもう一度観ようと思ってます。

 

これは、お茶(茶道)の映画でした。

私はお茶を習ったことはないので、映画に出てくるお茶の決まり事や、その世界観はとても新鮮で興味深かったです。

 そして、こんな風に日々を過ごせたらいいなぁ…って、しみじみ思いました。

毎日慌しさに追われていると難しいけど。

 

日日是好日」とは、どんな日でも、五感を使って全身でその瞬間を味わうと、毎日が良い日に思える…、そんな意味合いの言葉らしいです。

 雨の日には雨を聞き、雪の日には雪を見て、夏の暑さや冬の身が切れるような寒ささえも、五感を使って全身で味わう…。

 

正直、無理だわぁ…と思ってしまった世俗的な私(^^;;

 だって、雨の日は「洗濯物が乾かない…」と先ず思うし、雪が降れば「道が凍って嫌だなぁ…」と思う。今年のような酷暑には何も考えられず生きてるのがやっとだったし、身が切れるような冬の日はモコモコ着込んで動きが鈍り、これまた嫌だなぁ…と思う。

 お茶を嗜む方達は、こんなにも心に余裕があり、丁寧に時間を過ごせるのかと思うと、同じ人間とは思えません(^^;;

 

でも、映画の中で、黒木華さん演じる主人公が、最初は全く理解できなかったお茶の世界観を、少しずつ少しずつ気付いて行く様子にとても惹かれました。

 そして、観終わってからは、お茶を習うのはハードルが高いけど、少しでもこんな風に毎日を丁寧に生きられたら素敵だなぁ…と、心から思うようになりました。

 

お茶は〈形から入る〉のだそうです。

細かい所作を、一つ一つ間違えないように行うことは、目の前のことに集中することが学べるそうです。

私は、いつも色々なことを考えながら何かをしているので、集中力に欠けます。

何かをしていても、あれもしなきゃ、あれもしておかなきゃ…と、いつも頭の中がガチャガチャしています。

結果として、何をしててもいつも何かに追われるような感覚になり、いつも疲れてます。

 それがわかったので、映画を観てからは、何かをしていたら「集中!集中!」と自分に言い聞かせ、余計なことは考えないように努めています。

そうしたら、以前に比べて少しだけですが、目の前のことがスムーズに片付くようになりました。(感覚的なものか?(^^;;)

もちろん、いつもいつも、そんな心構えではいられませんが、思いついた時は「今に集中!」を自分に言い聞かせて動いてみようと思ってます。

 

日日是好日」は、原作も買って読み始めました。

道家でなくても、日々、少しでも心にゆとりを持って生きるヒントが貰えるといいな…って思ってます。